魔法学園のプリンセス
海に着いたものの優翔だけは、
ずっと砂浜にいて、海に入ろうとはしなかった

「もしかして優翔泳げないの?」

「違うよ!
俺は砂浜にいるのが好きなんだよ!
ほら砂って気持ちいいだろ!
あと入っているときはいいけど、
出るときに寒いじゃん」

「ほら泳げないってことでしょ
ダサいよ~」

「うるさいな!
俺が何をしようといいじゃないか!
睦月ちょとこっちに来てくれるか?
言いたいことがある…」

睦月は咲希を残して1度海から上がり、
優翔の側へとやって来た

優翔は睦月が側に来たのを確認してから、
セフィロスを呼び出し咲希が居た場所を
残して1面に氷を張った

「ほんと意味わからない!
ウリエル出てきて氷を溶かして!」

『かしこまりました』

ウリエルは咲希の指示通り、氷を溶かした
その後も凍らせては溶かして、の繰り返しだった

「いい加減にしなさい!
泳げないなら練習すればいいじゃない!
わざわざ凍らせなくたっていいでしょ!

咲希も人が嫌がることを言わないの!
せっかく3人で海に来たんでしょ!」

「「はい…」」

優翔は今まで小さい頃に1度溺れかけたことが
あり、それ以降怖くて海には入れないと言った

理由を知った咲希は優翔に対して謝り
泳ぎを教えると言い出した

最初は別に泳げなくてもいい、と言っていたが
咲希に押しきられ結局教わることにした
< 104 / 224 >

この作品をシェア

pagetop