魔法学園のプリンセス

最後の夜

３人は部隊の訓練場を後にして
３人で過ごすために用意されたゲストルームに
移動した

ゲストルームには既に学校で使うために
優翔たちが持ってきた鞄が整頓されて
置いてあった


「俺もこの部屋で寝るのか？」

優翔は部屋が１つしか用意されていないことを
ずっと疑問に思っていたらしい

睦月が多分そうなんだろうなと思っていると
ちょうど国王と王妃が部屋に入ってきた


「部屋は気に入ってくれたかね？
勿論部屋は１つでいいよな
睦月？」

国王は睦月に有無を言わせないように
威圧を込めて聞いてきた

「大丈夫かと思われます
しかしもう１つ部屋を用意できるのならと」

「生憎それは無理だな
部屋は１つしか空いていないからな」

「それならば私の部屋を使えば…」

「何をふざけたことを言っているんだ!」

国王と睦月の言い合いに優翔と咲希は
何も言えないでいたが国王と一緒に
入ってきた王妃だけが口を開いた

「貴方は少し焦りすぎなのでは
ないでしょうか？
あまり私たちが深入りしていいことでは…」

「しかし深入りしなければなぁ…」

国王は王妃の国王に対する負のオーラを
感じ取っていたので多少弱気になっていた

「貴方いい加減にしてください!
いつも貴方の勝手な発言や考えに
私や睦月それに優翔くんたちを
巻き込まないであげてください!」

「私は何時でもいいと思うことを
しているだけなのだが…」

「貴方がいいと思ってることが
私たちにとっていいこととは限りません!
とりあえず２人で話しましょうか？

睦月たちはこのままでもいいし
嫌なら自分の部屋を使ってね」

王妃は最後にそう言い残して国王と共に
部屋を出ていった