魔法学園のプリンセス
「本当に星使いは万能ね
攻撃だけでなく完璧に回復させるなんて

そろそろ本気になってもいいかしら
長引かせたくないから

この世の全てを焼き付くし
地を漆黒の炎で埋め尽くせ!

閻火闘争・バースト!」

睦月の唱えた魔法は咲希が弥生に対して
使った魔法とほぼ同じだが、唯一違うこと
それはこの魔法が神級魔法だということ

睦月は一発で弥生を戦闘不能にしようと
考えていた


「戦意喪失!」

月の力を借りたままの弥生は
もう戦う気はないらしく戦意喪失と言った


しかし既に睦月の魔法は迫ってきた
誰もが弥生に当たるものだと思っていたが、
睦月の魔法は弥生に当たる前に軌道を変え
天井に向かった


見ている生徒も先生も睦月が当てるつもりは
もとからなく、意図的に軌道がずれるように
放ったと思っていた

「どうして私の魔法の軌道が変わったの…」

睦月の呟きに対して周りはざわつき
弥生は笑った


「どんなに強い魔法使いでも
しっかりと技術を学んだ星使いには
勝つことはできない

魔力が全てではないから

急に魔法の軌道が変わったのは、
月の力を借りている私が魔法を唱えたから
月の力は回復と戦いを止めさせること
戦意喪失とは魔法の名前」


全ての説明を聞き終わった睦月は、
その場で両手を挙げた

睦月は自らの意志で降参した


「最終試合終了!
勝者No.6 相原弥生!」
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