魔法学園のプリンセス
「二人とも~お待たせ~
メインの魚料理は
鯛のムニエル マスタードソースがけです!」

「睦月、遂に壊れた?
多分独り言だったんだろうけど、全部
聞こえてたよ…
バターで焼いて~とか…
ちょっと怖かった…
でも、凄く料理が美味しそう
テンションがおかしい状態で作ってたのに」

遂に咲希が飽きれ始めた

「え~
そんなことないよ~
確かにご飯はまだ食べてないけど
全然大丈夫だよ~
そんなにおかしいかな~
因みにこのマスタードソースおすすめだよ~
マスタードだから辛いのかなってみんな
思うみたいだけど全然辛くないから~
むしろまろやか~って、感じ~」

「睦月、全然食べてないの…
てっきりパンは食べてるのかと思ってた…
因みに今の睦月のおかしいところは
すべてにおいて語尾をのばすこと
あと、お願いだから、睦月も食べて…
自分の分も作ってるんでしょ?」

「一応作ってるよ~」

その言葉を聞いた咲希は急いで睦月を椅子に
座らせ、キッチンから
前菜、サラダ、スープ、パン、ムニエルを
持ってきた

「とりあえず一回中断
次のを作る前にまずは食べようか!
一緒に食べた方が美味しいから!
どうせあとで食べようとか思ってたんでしょ
駄目だよ…
ご飯は作るだけじゃないの
食べることもあるんだからね!
わかった?」

「咲希、お前も怖いぞ…」

思わず優翔の本音が口からこぼれた
しかし、幸いなことに咲希には聞こえていなかった
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