中毒性アリ!?副編集長に手なずけられました
「だ、だからあんまり、意地悪な追い詰め方しないで下さい……っ、私は多分、あなたに逆らえないから……っ」
「……は、待って、なにそれ……」
私の言葉に、真塩さんは目を見開いていた。しかし、熱っぽい視線は変わらないどころか、より熱を孕んでいた。
「すごいなそのセリフ……煽ってるくせに、これ以上手を出させなくするなんて、どこで覚えたんだよ」
真塩さんは熱っぽい瞳のまま私を見つめて、ぴったりと額をくっつけた。
「体はもう触らないから、その代わり口開けろ、紫水」
……あなたの言葉は、やっぱり麻薬だ。あなたに命令されると、体に甘い痺れが走って、何も考えられなくなる。
「……いい子だ」
私は、自ら舌を出して彼のキスを受け入れた。頭の奥の奥が、じんじんと痛むほど、私は真塩さんという毒に、完全に浸食され始めていた。