この生徒会長は女総長!?
家に向かって歩き出した。

あっ、あの時の公園。私の事を誰も信じてくれなかった。寂しかったな。嫌だったな。

もぅ、何なのよ。

ぽろぽろまた涙が出てくる。大丈夫じゃなかったの?尚がいるじゃない。

自分に問いかけても涙はでる一方。


結愛「もぅ、嫌だよ。」


止まらない涙。どうしようもなく立ち尽くす。泣き止むまで待とう。それが心の中の結論。

私は……私はどうしたらいいのだろう。


「ゆう……あ!」


え?

後ろからふわりと抱きしめられる。懐かしい香り。なんで?なんでいるの?

裏切り者なんでしょ?私は。

なんで、なんでよ。


結愛「かな……め。」


心が落ち着く。全てが静まり返る。ただ残された悲しいという感情だけ。


要「少しだけ、話せる?」


この前とは違う優しい声。


結愛「うん。」
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