この生徒会長は女総長!?

恋雪「う、うそ……」


二人共言葉を失った。



息すらしていない。もぅ、動かない。笑ってくれない。名前を呼んでくれない。……

あの時のお母さんにはもう会えない。

そう感じた。





冬雪「お母さん……お父さん……」


ポロポロ涙をこぼしながら叫ぶ冬雪。





つられて私まで泣いてしまう。





恋雪「お、かあさ……おとう、さ……ん」




我慢してても流れてくる涙。





二人共わめいて叫んでお母さんとお父さんの名前を言い続けた。





背が小さくて見えなかった、死体の向う側。そこにあったのは……



















『お誕生日おめでとう。恋雪。冬雪。』












そう書いてあった。
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