今度こそ、ずっと、あなたの隣にいる







『彼女だからって、人の心ん中にズカズカ入ってくんなよ。

 あるだろ、ここから先は他人に入ってきてほしくないっていう領域が!』







自分でも分かってる。


これはただのやつあたりだ。







病気を告げられ、大好きなバスケまで出来なくなった、そのことへのイラつきを自分の中では消化出来なくて、こうして彼女のさくらに当たっている。









『………でも……清也が何かに悩んでるなら、私……』






『お前には何も出来ない!

 お前に出来ることがあるなら、もう俺に構うな!』





俺のデカい声に、周囲の奴らも驚いて、俺たちに視線を向けてくる。



それに気が付き、俺はため息を吐く。










『もういい。俺達、別れよう……』









もう、どうでもいいー……










『………清也………?』






目の前に見えるさくらの目からは涙が零れそうになっていて……




それでも俺の胸は痛まなかった。












『今までありがと。じゃ。』








あんまりにもあっさりと終わりを告げた俺をさくらは睨みつけていた。





けれど、俺はこれで良かったかもしれないー……










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