今度こそ、ずっと、あなたの隣にいる








『せいちゃんも守君もなんか顔色悪くない……?』







『あー……うん、そんなことない』








慌てた様子で返事をする清二さん……


でも、その態度は逆効果、といいますか。



雪ちゃんじゃなくても疑うよね……その態度。









『まぁ、いいや。せいちゃん、そろそろ鈴ねぇの誕生日のお祝いをやろうと思うの。

 あ、守君も是非!』






『あ、俺はいいや。明日までにやらないといけないことがあるから』







守って奴はそれだけ言うとそそくさに仏壇のある部屋から出ていく。








『明日までにやらないといけないことがあるってなんだろうね』





そう言って雪ちゃんは微笑んでいる。






“良かった、志願書に気付いていなかったんだな…”





そう清二さんの心の声が聞こえるも、俺はなんとなく疑っている。







こんな丸テーブルにどーんと置かれていたんだ。



雪ちゃんが目にしてしまってもおかしくないはず……。










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