今度こそ、ずっと、あなたの隣にいる









『…………清也!清也!』






誰かの大きな声が耳元で響く。




うるせー………





マジでうるせー………










『……清也!清也ってば起きて!』








……けど、この声、どこかで聞いたことがあるんだよな………











『清也!起きろー!!』





声の持ち主の最大音量が耳元に響き、俺はハッと目を覚ます。









『………なんだよ!!』




俺が怒鳴るように叫ぶと、目の前にいた母さんが目に沢山の涙を浮かべて、抱きついてきた。







……ちょ……ちょっと、俺、そういう趣味ないっていうかさ………












『なんだよ、じゃないわよ!!こんのバカ息子!!


 何度呼んでも起きないし、何度叩いても起きないから……

 死んじゃったのかと………心配しちゃったじゃない………』










『………何言ってんの、俺はただ夢を見てただけだよ……』










『夢ー!?そんなの知らないわよ……。

 ったく……母親の命、削らせるようなことしないでよね!』










………どうしちゃったんだ……?





俺はただ、夢………







いや、夢じゃない……






清二さんだ、清二さんの体に入って、俺は………


















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