今度こそ、ずっと、あなたの隣にいる





思った言葉は自然と口から出ていた。







『清二さんの愛する人って雪ちゃんっていう人?』






その問いかけに、婆ちゃんの目が見開く。






『…………清也君……雪ちゃんを知ってるのかい?』









……知ってる?



知り合いという訳ではない。



でも夢の中で見たから、夢の中で声を聞いたから、夢の中でその人の気持ちを知ったから、なんだか赤の他人とは思えない。










『……………婆ちゃんの兄ちゃんの幼馴染。

 で、兄ちゃんのことを好きだった人……』






俺の返事に婆ちゃんは目を丸くしている。



もちろん俺の隣にいる母さんも驚いた顔をしている。











『………どうして……清也君、それを知ってるんだい?』





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