今度こそ、ずっと、あなたの隣にいる









『………お線香……』






私はお線香の香りがする方へと足を動かす。



すぐ傍の部屋まで来ると、10畳位の部屋、その左隅に仏壇があり、お婆ちゃんが上げたのかお線香が立てられていた。






私は何故だか吸い込まれるようにその部屋へと足を進める。








“そう言えば小雪って、その妹さんに似てるかもしれない”



お母さんの言葉が不意に脳裏を霞め、お婆ちゃんの妹さんの遺影が見たくなったのかもしれない。






仏壇の脇の壁には先祖の遺影が飾られていて、私は一人ずつその先祖の顔を見ていく。






そして一番最後、その妹さんの遺影が飾られていた。








『…………………え……?』






お婆ちゃんの妹さんの遺影を見た時、私は自分の目を疑ってしまった。




お婆ちゃんの妹さんの遺影、けれどそこに飾られている遺影の中の人物はまるで私ー……









『…………わ……たし………?』






そんなことがあるか、と冷静にツッコミを入れられない程に私にそっくりだった。









『小雪ちゃんと雪、とっても似てるでしょ』




お婆ちゃんの声に私は振り返った。



お婆ちゃんはニコニコと微笑んでいたけど、私は驚きを隠せなかった。









『小雪ちゃんが産まれたばかりの頃も雪の赤ん坊だった時の顔によく似ていたんだけどね。

 お盆で帰省する度に、小雪ちゃんが雪に似ていて………』





お婆ちゃんはそこで言葉に詰まった様子で、私はもう一度、雪さんの遺影を見つめる。





輪郭、目元、口元、どれもとっても本当に似ているー……




一卵性の双子なのか、って思ってしまうくらいー………








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