今度こそ、ずっと、あなたの隣にいる
『……どういうこと……?』
お母さんが問いかけるも、私はそれに答えられない。
だって私だって、その答えが分からないもんー……
一度も会ったことのない人、ましてや写真ですら見たことのなかった人。
けれど私は夢でその彼に助けてもらったんだ。
それだけじゃないー……
私はその少年を見て、“せいちゃん”と呼んだ。
私はその少年に酷く会いたくて、その少年を見た時のあの胸の高鳴り……確かに感じた。
『………前世の記憶………』
お母さんと私が戸惑う中、お婆ちゃんが静かにそう呟いた。
『……前世?』
お母さんが戸惑いの声で、お婆ちゃんに問いかける。
『小雪ちゃんの成長を見る度に、いつも思っていたんだよ。
小雪ちゃんは雪の生まれ変わりなんじゃないかって……。
どんどん雪のあの頃に似てきて……』
お婆ちゃんの言葉に、私は雪さんの遺影を見つめる。
私が雪さんの生まれ変わり……?