今度こそ、ずっと、あなたの隣にいる
『別に。好きってしつこかったから付き合っただけ。
それに、多分………』
『……多分?』
私が聞き返すと、結城君は顔を前に向き直した。
『…あいつのことはどうでもいい。
もう終わったことだし。
てか、もう歩けるなら自分の足で歩けって。
俺、右腕痛めてるんだからさ……』
『……あ!ごめんね!』
私はそう言って、結城君の背中から降りた。
『重かったよね?』
私が問いかけると、結城君は二カッと笑う。
それは“重かった”と言われているようで、少しだけ傷つく。
『……まぁ。お世辞にも軽いとは言えないな。
で?今回はどんな夢を見たんだよ?』
結城君はそう言って、彼女の話を遮った。
聞かれたくないのかな………聞かれたくはないか………。