カレ☆チェン〜恋のわらしべ長者計画〜
…なんか
ちょっとこれはマジだ…
この人と、共に暮らした15ねん
こんな姿は見たことないし…
あたしんとこと違って
すごいキレイに、整理整頓された部屋
なんであたしの部屋のが小さいのか
親に訴えたとき
廃墟が拡がるからとか
かなり失礼な理由で決まった
南側の、角部屋
ツルツルの床に、おぼんを置いて座る
「…ねえ
なんか…あったの…?」
「…べつに」
「…言いづらいならさぁ
あたしが代わりに言ってやってもいいし」
「…あんたに頼んだりしたら
こじれそうで嫌よ」
「なッ!!
――― ほっ…ホントにお姉ちゃん
顔だけじゃなくて、お母さんソックリ!
友達の間じゃ、結構相談受けたり
かなりしてるんだからねッ?!」
「…だから出てってってば!」
「だからぁ!!
何があったか聞いてるだけでしょ?!」
「だから…
今回に限って
なんでそんなに聞きたがるのよ?!
普段自分のことしか、考えてないのに」
「…ぅッあ〜…
言ったね?言いましたね?!
こっちだって考えてるっつ〜の!」
「なにをよ」
「…な…ッ
な、なにッて…
たとえば…ホラ!!
お姉ちゃんトイレ入ると
紙たくさん使うから
切れそうになったら絶対かえてるし?!」
「…あは
あんたそれ、本気で言ってんの?
最低限のマナーでしょ?!」
「な…にその馬鹿にした言い方ッ!!
そーゆー上から目線が
サブロウさん怒らせたんじゃないの?!」