カレ☆チェン〜恋のわらしべ長者計画〜



それから何となく
サブロウさんの空気もほぐれて


学校では今、何が流行ってるのとか
そういう話を、少し聞かれた




…そういえばお姉ちゃんは
笑顔が好きとか言ってたなとか


試合のある日は、朝からお弁当作ったり
ウキウキしながらやってたなぁとか




「…サブロウさんて
結婚するまでHとかは
しない系の人なんですか?」


「そ…
いきなり話が飛ぶね…」


「最初はその話してたじゃないですか
サブロウさん、ゲイのひとなんですか?」


「よく聞かれるけど、違うよ」


「やっぱりよく聞かれるんだ」


「うん
でも本当のゲイの人にはわかるらしくて
聞かれたことはないな」


「えッ!わかるんだ?!」


「わかるみたいだよ」


「…なんかすげえ…
スカウターみたいだし…」


「とにかく俺は
男しか愛せないとか
結婚まで絶対とか
そういうわけではなく…」


「じゃあ〜
もっとわけわからないですよ
…お姉、魅力ないですか?
お嬢系ふたえはキライとか?」


「あるから、つきあってる
俺の方から告白したし」


「…なんだやっぱり、ふたえ好評か」


「え?」


「なんでもないです
じゃあなんで、ケンカしたんですか?」




サブロウさんは、ちょっと間を置いて
少し、窓の外をみつめた




「…少し、やりたいことがあって
婚約や結婚も
無しにしようと思ってたんだ」




…次は、あたしがふき出した




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