カレ☆チェン〜恋のわらしべ長者計画〜
「女の子は…
男と違って
自由にしていい時期というか
先もわからない男といるなら
…いい男みつけて
その方が、いいと思うから…」
へえ…
考えてるっていうか
いい人じゃん、やっぱ
「でも…
やりたい事ってなんですか?
あ!もしかしたら最近はやりの
仲間と事業はじめる〜とか
それで会社やめるからとか?!」
「いや、違うんだ」
「えッ…そしたらなんだろぅ
―― あ!わかった!!
サブロウさんて
ラグビーやってましたよね?!
だからまた…」
「いや…違うんだ」
「え…」
「ミュージシャンを
…目指してみようかと
思い立ってしまったんだ…」
「…は?」
…突然告げられた
その熱いセリフと眼差し。
「話せば長くなるけど
大学の頃の友人に
先日偶然会ってね…
彼は、ビジュアルバンドをやってるって
それでヴォーカルがいないと
声をかけられたんだけど…
その時、久しぶりにこう…
たぎる思いが、胸に溢れて来て…
…やっぱり社会人として
会社員をやって出世して…
結婚して、子供を育てて
それも素晴らしい!素晴らしいけど!
男としては…どうなんだろうなってさ…」