カレ☆チェン〜恋のわらしべ長者計画〜
バカヤロウ
…それダジャレだよ
最後にダジャレとか
なに慣れないことしてんだ
そういう時は、『好きだったよ』とか
――… 一粒、二粒
シロウの足元に、流れ落ちる涙
ポタ…ポタ…
そしてそのリズムと一緒に
自然とビートを刻み始める右足
それは病室中に拡がり
全ての人達が、観客になった ―――
確かなエモーションは
群集の波と歓声に代わり
シロウはマイクスタンドを構え
病院中がステージに
そして、画面のエンドロールが
シロウのシャウトとともに終わった時
『…シロウ、ただいま』
そう
彼女はシロウの、魂からの叫びによって
生き返ったのだった ―――!!