Airis
「真鍋先生ー」
「んー」
「彼女でも出来たんですか?」
「んー………って、え?!」
振り返るとにやにやした優苗。
うわ、優苗にはめられるとかなんか悔しい。
「やっぱそうなんだー、大地がそうかもって言うから聞いてみたんです」
「あいつ……」
優苗に聞かせるとか確信犯だ。
「ふふ、なんか真鍋先生可愛い。今度紹介してくださいねー」
ナースステーションから優苗先生ー、と呼ばれてバタバタと走っていった。
………病院は走っちゃいけないっつーのに
大地にバレていたなんて
俺はどれだけわかりやすいのだろうか。