Airis
そんな状態のままぼーっとしていると、
本格的に苦しくなってきた。
どうしよう、誰もいない………
自分から隠すくせに、本当に苦しくなったら人を求めてしまうなんて。
「……ハァ、ハァ………」
必死に深呼吸をしようとするけど、
今回のはその程度で収まってくれそうもなかった。
癖でついポケットに手を入れてしまうけど、薬も吸入器も入ってるはずがなく。
だんだんと息苦しさで目の前がチカチカしてきた。
ここで意識を飛ばしちゃいえないことくらい分かる。
………分かるのに。