Airis
「女の子だろ?大地、絶対『嫁にはやらん!』的なこと言いそうだもんな」
「今、将来のその男に猛烈に腹立つんだけど」
「ははっ、やばいな、それ」
なんて会話をしながら真鍋と昼食をとっていると、院内ケータイが音をたてた。
「………あ、俺だ」
向かいの真鍋が席を立った。
「それ、食べといてよ」
じゃあな、と去って行った真鍋に残された本日のA定食。
「こんなに食べられるかよ……」
まだ半分以上の残っているおかずたち。