Airis
「優苗は大丈夫か?」
「え………」
笑っていたはずの顔が一気に固まる。
調子悪いんだな。
そんなに体が強くない優苗は、
徹夜明けは基本体調を崩す。
だから徹夜はするな、と言いたいところだけどこの仕事をしている限り無理をしなきゃいけないこともあるから。
俺が優苗を支えていくしかない。
「へ、平気!最近調子いいし!」
無駄に声を張り上げる優苗に少し呆れて、家から持ってきた紙袋をはい、と渡した。
「え、プリン!やったあ!」
忙しそうだったから、
少しでも優苗が食べたがるものを、と思って来る途中に寄ってきた。