Airis




_____ 夜中の2時頃。


気持ち悪さで目覚めたわたしは、
急いでベッドを出て洗面所へと駆け込んだ。



「っ………おえっ……ごほっ…」




ゼリーしか食べていない体からは、
ほとんど何も出てこなくて。


それでも吐き気は収まらない。



「……ごほっ…おえっ………」



だんだん吐くのも苦しくなってきて、
勝手に目に涙が浮かぶ。



「………おえっ……だい、ち……」




苦しいとき。

どうしても大地の名前を呼んでしまう。




そのとき洗面所の明かりがパチッとついた。




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