Airis
それにしても………
お母さんになるのは本当に大変なんだと実感した。
誰もが優苗のようになるわけではないけれど、少なくとも自分の体の中にもうひとつの命がある、ということは体の負担になるわけだ。
優苗も今、母親になるために必死に体が頑張っているのかもしれない。
「ん……」
「あ、起きた?」
動いた優苗に寄ると、
眩しそうにゆっくりと目をあけた。
「…病院」
「脱水酷すぎて、大地が連れてきた」