Airis
正直ここまで苦しむものとは考えてなかった。
いや、研修なんかでは知っていたが
実際に目の前で優苗が苦しんでいるのを見るのとは全然違う。
「……大地、頑張るからね」
「ん、お願い」
病院についても産婦人科の先生はゆったりしていて。
「んー、まだかなぁ」
「え!?まだなんですか?」
優苗の苦しみをはやくどうにかしてあげたくて、つい先生にまでそんなことを聞いてしまった。
「もー、大地先生だって分かるでしょ」
「いや、もう今はパパになりかけて必死です」