Airis
「大地先生、元気な女の子ですよ」
中に呼ばれて入ると、
数時間格闘してぐったりした優苗の上に乗っかる小さな赤ちゃん。
「………優苗、お疲れ様」
「ありがとう……だけど、この子の顔見たら不思議と気力が湧き出たんだ」
愛しそうに生まれたての赤ちゃんを見る優苗は、もうすでに母親の顔だ。
「大地も抱く?」
「あぁ……」
とは答えてみたものの、
こんな小さな赤ちゃんを扱うという行為に俺は危険を感じる。