Airis




________ ………



一週間後。

無事退院した優苗と赤ちゃんを連れて
お互いの実家に挨拶へ行った。




「おじゃましまーす…」



優苗の実家も俺の実家も近くにあるので
すぐに遊びに行ける。



「あらー、大地くんもなんだか久しぶりに見るとかっこよさが増したわね!」




優苗のお母さんは昔から俺のことを可愛がってくれていたから、今でも仲良しの方だと思う。



「優苗もお疲れ様。赤ちゃん、可愛いわね」




上がって、と言われ靴を脱いでいると
ドタバタと音がして優苗のお父さんがやってきた。




「優苗!赤ちゃんはどこだ?」




優苗の腕の中にいる赤ちゃんを見ると、
厳つい顔から一気にデレデレの顔になった。


俺の前では滅多にしない顔。


優苗に甘々だったお父さんだから、
きっとこの子にもそうなるんだろう。




< 187 / 196 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop