Airis
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一週間後。
無事退院した優苗と赤ちゃんを連れて
お互いの実家に挨拶へ行った。
「おじゃましまーす…」
優苗の実家も俺の実家も近くにあるので
すぐに遊びに行ける。
「あらー、大地くんもなんだか久しぶりに見るとかっこよさが増したわね!」
優苗のお母さんは昔から俺のことを可愛がってくれていたから、今でも仲良しの方だと思う。
「優苗もお疲れ様。赤ちゃん、可愛いわね」
上がって、と言われ靴を脱いでいると
ドタバタと音がして優苗のお父さんがやってきた。
「優苗!赤ちゃんはどこだ?」
優苗の腕の中にいる赤ちゃんを見ると、
厳つい顔から一気にデレデレの顔になった。
俺の前では滅多にしない顔。
優苗に甘々だったお父さんだから、
きっとこの子にもそうなるんだろう。