Airis
「だけど、愛永をしっかり愛してあげなきゃな」
「ん、もちろん」
愛永のぷくぷくした頬をつつくと、
んー、ともぞもぞ動いた。
「起きちゃうでしょ」
優苗に言われて手を引っ込める。
赤ちゃんの頬は気持ちよさそうでつい触りたくなる。
「大地………わたしと結婚してくれて、ありがとう」
「ん?」
「大地と結婚して、仕事もして、愛永が生まれて。今わたし最高に幸せ」
パートナーに幸せ、と言われることほど結婚して良かったと思うことはないと思う。