Airis
「えっと………プリ……ゼリ……」
「聞こえなーい」
少し意地悪く聞くと、
涙目になりながら、
「……プリンかゼリー」
と答えた。
やっぱりプリンかゼリーで迷ってたんだ。
「そんなのが昼ご飯だなんて、体がもたないよ」
「だって………食欲ないし…」
「徹夜するからだろ」
「でも…それはっ……」
本気で泣き出しそうな優苗の頭に手を置いて、
「ごめんごめん」と謝る。
「優苗が美結ちゃんのために頑張ったことは分かってる。だけどな、毎回これじゃダメなことは優苗も分かるだろ?
せめてうどんにしろ」