Airis
仕事をしていると、
時間がすぎるのはあっという間だ。
「優苗ー、そろそろ交代」
入ってきたのは大地だった。
「ん?どうかした?」
「優苗先生?」
入ってきた大地を見て固まったわたしを見て、心配した看護師と大地が声をかけた。
何してんだろう、わたし……
「ううん、ここに午前の資料置いてあるからっ…」
ポンポンと机を叩いて教えると、
「了解」
との返事。
「じゃ、わたし行くからっ」
早口でまくし立てて、
急いでその場を離れた。