Airis
大地side
「これ、ちょっと悪すぎじゃない?」
今俺は家のダイニングテーブルに座って、一枚の紙と優苗とのふたつに向き合っている。
トントン、と指先でその紙を叩くと
優苗の肩がビクッとした。
………別に怖がらせたいわけじゃないんだけど。
「俺、ご飯はちゃんと食べろっていつも言ってるよな」
「うん…」
「それなのにこの体重、前と比べて5キロも減ってんだけど」
「………」
黙り込むってことは、自覚はあるらしい。