Airis
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ガタンゴトン、と電車に揺られながら
隣でじっと目を瞑る大地の肩に頭をのせた。
「……優苗?」
眠ってはなかったらしく、
わたしの頭がずれないようにじっとしたまま呼ばれた名前。
「……かっこよかったよ」
「ん?」
「やっぱりお医者さんしてる大地もかっこいい」
あのあと救護室にあった点滴をすると、女の子は回復して。
最後はわたしたちに笑顔でばいばい、と手を振ってくれた。