大好きだから…さよなら。

そして当日。

「駅についた」って連絡がきてから、車を探してると一台の黒い車の中から男子が降りてきた。


「あ…もしかして◯◯くん?」

「うん」


たったひと言、そう答えたあなたはそっぽを向いて頭をかいた。

ふと、車の中から聞こえてきた、聞き覚えのある音楽。


それは、私の好きな男性歌手の曲だった。

そういえば「◯◯っていうグループの曲が好きでさー」なんて事を言ったことがあった。


ぼんやりとそんなことを考えたら、
頬が緩むのを抑えきれなかった。
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