LAST LOVE
夏休みがはじまり、専門学校の体験入学に参加した。

彼と一緒に。

先輩に『付き合ってるの?』と言われ、『はい、そうです』と満面の笑顔で答えた。

私達、幸せそうに見えたのかな・・・

でも、私は決めていた。



今日の日程が終了し、お昼には学校を出た。

特に会話もないまま、空腹を満たそうと店に入った。

最後の思い出に・・・と、プリクラを撮ろうとした時、彼はキスを迫ってきた。

(いやだ・・・!!)

私は、強く拒んだ。

彼は怒った。

(別に、いいや。だって・・・)

プリントされたプリクラを半分こして、駅の待合室に移動し、いすに腰掛けた。

互いに話すこともなく。

まだ、彼は怒ったまま。

『友達と待ち合わせてるから、ばいばい』

私は、そう言って席を立った。

彼は追いかけようとしなかった。

(よかった)
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