双子愛
夜になり母が言ってきた。「亜弥ちゃん筆箱は?」亜弥「学校に忘れたのかも」母「ダメよ!忘れ物しないようにね!」亜弥「はーい」私は元気よく言った、そうでなければ見透かされると思ったからだ。翌日、学校で休み時間の時だった、突然絵理子が沈んだ表情で言ってきた。絵理子「亜弥ちゃん…これ…」絵理子が差し出してきたのは私の筆箱だった。亜弥「絵理子ちゃん探してくれたの?」絵理子は首を横に振る。絵理子「実は亜弥ちゃんの筆箱隠したの…私なんだ」私は訳がわからなかった。絵理子「先生が亜弥ちゃんばかり面倒みるから…私ヤキモチ焼いて、それで隠したの…本当にごめんね!」私は辛かった、絵理子のそばから離れたかった。私は何も言わず絵理子のそばから離れた、絵理子は泣きながら言った、絵理子「亜弥ちゃん待って!本当に悪いと思ってる、だから待って!」私は無視してスタスタと廊下を歩いて絵理子から離れた…。それから絵理子と会話する事が無くなった…。私はもう学校では一人だ…。誰も味方は居ない、どうすればいいのか分からない。激しい孤独感に襲われた。学校から帰り部屋で閉じこもっていた。絵理子の裏切りの事ばかり考えていた…。その日は父の帰りが遅かった…。
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