婚約者はホスト!?③~夫婦の絆~
愛しすぎて
圭司との結婚生活も三年目を迎えた。
昨年は芹香さんの出現で、一時はどうなることかと思ったけれど、今は幸せボケでもしそうなくらい平和な日々を送っている。
悩みといえば、赤ちゃんがなかなか出来ないという事くらいだろうか…。
昨年の想像妊娠騒動以来、すぐにでも欲しいと願ったけれど、こればかりは難しいもので…。
気長にいこうよと、圭司はいつも励ましてくれている。
私も焦らずに、圭司との恋人気分を味わいながら、赤ちゃんが来てくれるのを楽しみに待つことに決めた。
仕事の方は相変わらず忙しいけれど、やっと家事との両立も出来るようになってきた。
今日のように仕事がお休みの日は、掃除や洗濯、冷凍保存のストック作りなどと朝から張り切って取りかかる…。
やっとひと息ついて、私はソファーに腰を掛けた。
今日は、圭司の仕事が終わったら、ご飯を食べに行く約束をしている。
休みこそお互い別々だけれど、圭司は残業などほとんどすることもなく帰ってきてくれるので昔のように寂しい思いをすることもない。
『いつも こんなに早くて大丈夫なの?』
そう私が心配すると、ちゃんと毎月の成績は達成してるから問題ないよと圭司は得意げに笑う。
今日は、7時には終われるから会社の近くで待っていてと言っていた。
そろそろ 出かける準備でもしよう…。
そう思って腰を上げた途端、私の携帯が鳴りだした。
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