婚約者はホスト!?③~夫婦の絆~
「わかった。バーベキューには行かないよ。だから安心して…。」
圭司はその言葉を待っていたかのように、振り向いて私の事を抱きしめた。
「なつ ごめんな…。俺 嫌な言い方ばかりしたよな。せっかく休みまでとったのにホントにごめん。バーベキューなら いくらでも俺が連れてってやるから…。浩太達誘って別の日にでも行こうな。」
私が行かないと言った途端、激甘になった圭司
さっきまでの素っ気なさは、もうどこにもない。まあ これが本来の圭司なのだけれど…。
そんなに 私がバーベキューに行かなくなったことが嬉しいのか、ホットした表情を浮かべている。
もう なんでもいいや。
こうしてまた、圭司の胸に甘えられるなら。
私は圭司の背中に手をまわして、ぎゅっと力を入れた。
すると圭司は私を抱え上げて、そのままベッドへと運んだ。
真上から見下ろされ、恥ずかしさのあまり私は顔を横に向けた。
「なつ こっち見て…。」
色っぽくかすれた声に、一気に体温が上がっていく。
「圭司…。」
上を向いて圭司の名を呼んだ瞬間、圭司は私の唇を塞いだ。
「…ん あっ」
次第に激しくなっていくキスに思わず声が漏れてしまう。
久しぶりの圭司の感触に、私の体はゾクゾクするほど感じていた。
「なつ 俺はおまえを裏切ったりしないから…
俺の本気をいい加減分からせてやるよ。」
圭司はそう言って、私の奥へ奥へと入っていった。
「ん 圭司…。」
何度も押しよせる快感の波に、意識を失いそうになる…。
ふと気づくと、私は圭司の腕の中で眠っていた。