婚約者はホスト!?③~夫婦の絆~
私がうんと頷くと、圭司は私に唇を重ねた。
ザーッというシャワーの音が響く中、私達は何度もキスを繰り返した。
「ん… あっ。」
もっと 圭司で満たされたい。
春君にされたこと、全部忘れてしまいたい。
私は夢中で圭司を求めた。
「なつ 後ろ向いて…。」
私は圭司に言われるまま後ろを向いて、壁に両手をついた。
「あっ…」
圭司に深く突かれながら、私は快楽の波に溺れていった。
「なつ…。愛してる。」
圭司はぎゅっと、私を強く抱きしめた。
私は眠るように、圭司の胸で意識を手放した。
***
目が覚めると、私はベッドの上にいた。
振り向くと、私を抱きしめながら眠る圭司の顔がすぐ近くにあった。
圭司は寝顔も綺麗だな…なんて思いながら、圭司の頬にそっと手を触れた。
圭司はよっぽど眠りが深いのか、ピクリともせずによく眠っている。
昨日、あんな事があったんだもんね…。
きっと 今日のニュースで春君の記事が出て周りは大騒ぎになるのだろう。
被害者である私の名前は、ちゃんとふせて貰えるようで、それだけはホッとした。
とりあえず会社だけには事情を話して、一週間の休みを貰った。
圭司も有給を取って、しばらく私のそばについててくれると言ってくれた。
私は圭司を起こさないように、そっとベッドから抜け出した。