婚約者はホスト!?③~夫婦の絆~

圭司がうんざりした顔で言った。

「うん 大丈夫。私も 最近分かってきたから。柚ちゃんが酔っ払うタイミング…。」

「へー そんなのあったの?」

圭司が面白そうに聞いてきた。

「うん 柚ちゃん いつもね、『あーあ 私に彼氏なんて、出きるんですかね…。』って言った後、グイッて一気に飲んじゃうんだよね。
でね『このまま一生独りかもしれない。』って泣き出して、そのまま寝ちゃうの。」

「ふーん あいつ そんなに悩んでるの?」

「圭司が言ったんでしょ 早く、彼氏見つけろって…。まあ 柚ちゃんも欲しいみたいだけどね…。」

圭司は私の言葉に、そうだっけと首を傾げた。

「だからね 私 柚ちゃんに、男の子 紹介してあげようって思ってるの。」

「は? なつが…?」

圭司はびっくりした顔で私を見た。

「うん 実はね、葵の部署に今年入ってきた新人の男の子なんだけど、彼女いないって言ってたから、今度声かけてみようかと…」

「却下。いいよ なつは声かけなくて。」

私の言葉を遮るように、圭司は不機嫌な声で言った。

「えー でも 柚ちゃんに誰か紹介して欲しいって言われてるし…。その新人の子ね 真面目そうだし、すごくいい子なんだよ。柚ちゃん絶対 気に入ると思ったんだけどな…。これじゃ また明日はやけ酒コースになっちゃうよ?」

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