ヒツジ、狼と恋をする。
しないんじゃなくて出来ないんだよ!!
今にも怖いとか気持ち悪いとか、パニックになって叫びそうな言葉をどうにか抑える。
だって遊園地の時…それ言って危うく殴られるところだったから。
もう、なんで私ってこんな目に合うんだろう。
運悪すぎって言うか何て言うか。
怖すぎて、どうでもいいことを考え出してしまったよ。
周りをすがるように見ても、あれヤバくない?とか言って見てるだけ。
そりゃそうだよね。
こんな人たちにわざわざ突っかかるなんて、そんな危険なことするわけない。
私が逆の立場でも…なにも出来なかったと思うよ。
誰か…助けて。
そういえば今日は晶に会ってないなぁ。
助けて晶…って思いたいところだけど。
たまたま通りかかるなんて、そんな奇跡やすやすと起こるわけがない。
もう、どうにもならない。
目から涙がこぼれ落ちた。
「――――――ツツジ!!!」
「…………ぇ」