ヒツジ、狼と恋をする。
「ツツジ、おめでとう。
良かったな」
「葵!
うん…ありがとう!」
「晶くんに泣かされたら絶対俺に言うんだよ?
ぶち殺してあげるから!」
「そ、それは遠慮しとくね…」
今は黒髪だし普通の大学生らしくなってるけど。
葵、元ヤンだから…割と本気でやりかねない。
殺すまではいかなくても、骨折くらいは余裕でやりそうで怖い。
「さぁて。
ヒツジちゃん!藤崎くん!
二人の話をちゃーんと聞かせてね?」
「「えっ」」
千夏ちゃんの言葉に、私も晶も硬直する。
ねぇ、晶。
私今、幸せだよ。
さっき、私を幸せにするって言ってくれたけど。
もうなってるよ。
だから、これ以上くれるって言うなら。
私も、それ以上に晶を幸せにするよ。
大好き。
「!!きゃああぁ!!」
「ひゅー!やるねぇ、二人とも!」
「見せつけてくれやがって…俺らもやるか?」
「こんな恥ずかしいことやるぅ?普通…」
二度目のキスは、さっきよりも熱かった。