ヒツジ、狼と恋をする。
ヒツジ、狼と出会う。




高校2年生。



生徒会庶務、井上ツツジ。



私は今、次の生徒総会で使うプリントの大量コピーを任せられて、山のような紙の束を持っている。



なるべく、男の子がいないほうへと歩きつつ職員室にたどり着く。



「失礼します」



一言告げてから、職員室に入ってさらにコピー室に入る。



「あ、ヒツジちゃん、お疲れ~。
重かったでしょ、ごめんね~」


「いえ、大丈夫です!
先輩こそ、たくさんのコピーお疲れさまです」



私が紙束を側にある机に置くと、先輩は機械の前から離れて違う机からこれまた大量の紙束を持ってきた。


ミウ先輩。


生徒会庶務長の、笑顔が素敵な先輩。


可愛くてモテモテなの。




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