ねぇ、愛してよ…-私に愛を教えて下さい。-




「あっ、おはよーももちゃん!今日電車だよね?」




朝っぱらからなんだと思いながらも出ると、元気な声がそう尋ねてきた。




「そうだけど。急にどうした、弥和(ミワ)?」




「じゃあ一緒に行こ!」




疑問に答えて疑問で返すとまたもや元気な声で言う彼女、もとい弥和に違和感を覚えた。




「じゃあ7時30分発の電車な」




なにかあったのだろうといつもより二本程早い電車を指定すると




「っ…うん…うん…!」




弥和は息を呑んでから、二度頷いてまたねと言い電話を切った。




「…やっぱなんかあったか」




弥和は弱いくせにいろいろ抱え込みやすいから面倒だ。




そんなことを思いつつ突き放せない阿呆なあたしはもっと面倒だけど。




「やべもうこんな時間」




なんていろいろ考えていたら時計は7時5分を指していた。




慌てて鞄を持ち家を出た。




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