ねぇ、愛してよ…-私に愛を教えて下さい。-
「吉田、だっけ?この状況作ったのあんただけど」
暗に出ていけと言うと悔しそうにしながら吉田は出ていった。
「ももちゃん…!ありがとっ…ありがとー!」
暫くして、へなへなと座り込みながら何度もお礼を言う弥和に苦笑する。
「ったく。気抜けすぎだろ」
しゃがんで弥和と同じくらいの目線になりながら言うと
「だってー…」
目を潤ませる弥和に立ち上がり笑顔を向けて手を差し出す。
「ほら、奢ってやるから飯行くぞ」
「うんっ!」
握られた手に力を込め弥和を立ち上がらせる。
元気良く頷いた弥和と教室を出ようとすると、廊下に担任と数人の生徒がいた。