ねぇ、愛してよ…-私に愛を教えて下さい。-




「吉田、だっけ?この状況作ったのあんただけど」





暗に出ていけと言うと悔しそうにしながら吉田は出ていった。





「ももちゃん…!ありがとっ…ありがとー!」





暫くして、へなへなと座り込みながら何度もお礼を言う弥和に苦笑する。





「ったく。気抜けすぎだろ」





しゃがんで弥和と同じくらいの目線になりながら言うと





「だってー…」





目を潤ませる弥和に立ち上がり笑顔を向けて手を差し出す。





「ほら、奢ってやるから飯行くぞ」





「うんっ!」





握られた手に力を込め弥和を立ち上がらせる。





元気良く頷いた弥和と教室を出ようとすると、廊下に担任と数人の生徒がいた。



< 26 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop