ねぇ、愛してよ…-私に愛を教えて下さい。-
「お腹いっぱい!ご馳走様でした!」
「…よく食ったな」
目前のテーブルには空の皿が6枚。
うち2枚があたしで4枚は弥和が完食。
「なんか気が抜けたらお腹空いちゃって」
えへへと笑いながら言う弥和に苦笑いを向ける。
…安いファミレスで良かった。
今日ばかりは弥和が庶民舌であったことを心から感謝する。
「じゃあそろそろ行くか」
「ももちゃん今日仕事?」
立ち上がったあたしに座ったまま聞いてくる弥和に首を傾げる。
「いや?違うけど。なんで?」
「ほんと!?じゃあこのあと遊びいかない?」
「このあと?あー…ぁ、ごめん、ちょっと待って」
透さんとの約束があるためどう答えようか悩んでいるとポケットで携帯が震えたのに気づき、弥和に謝り画面を見る。
そこには透さんの文字。