ねぇ、愛してよ…-私に愛を教えて下さい。-
「…なんだよ」
「今日はここでさせろよ」
ジッと見つめてくる透さんに問いかけると、あたしが今まで頑なに断っていたことを要求された。
「っ…店は、ちょっと…」
「優しくしてくれんじゃねーの?」
煮え切らない返事をすると唇が触れ合いそうなくらいの至近距離で囁いて、見つめてくる透さんに目が泳ぐ。
「だって、店だぞ…人来るかもしんねぇし…」
「店の鍵は俺しか持ってない。誰か来ても中には入れない」
「ふ、風呂とか…シャワーも浴びてねぇし…」
なんとか逃げようと言い訳をして逃げ道を探す。
「大して汗かいてねぇじゃん。それにどうせこの後汚れる」
だが、ことごとく逃げ道を潰していく透さんに諦めるしかないことを悟った。
「はぁ…わかったよ…もう好きにしてくれ…」