ねぇ、愛してよ…-私に愛を教えて下さい。-


「…なんだよ」



「今日はここでさせろよ」



ジッと見つめてくる透さんに問いかけると、あたしが今まで頑なに断っていたことを要求された。



「っ…店は、ちょっと…」



「優しくしてくれんじゃねーの?」



煮え切らない返事をすると唇が触れ合いそうなくらいの至近距離で囁いて、見つめてくる透さんに目が泳ぐ。



「だって、店だぞ…人来るかもしんねぇし…」



「店の鍵は俺しか持ってない。誰か来ても中には入れない」



「ふ、風呂とか…シャワーも浴びてねぇし…」



なんとか逃げようと言い訳をして逃げ道を探す。



「大して汗かいてねぇじゃん。それにどうせこの後汚れる」



だが、ことごとく逃げ道を潰していく透さんに諦めるしかないことを悟った。



「はぁ…わかったよ…もう好きにしてくれ…」



< 32 / 32 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

どこまでも甘く~sugar and maple~

総文字数/559

恋愛(キケン・ダーク)2ページ

表紙を見る
愛を教えて

総文字数/2,931

恋愛(キケン・ダーク)6ページ

表紙を見る
○○さんと。

総文字数/6,942

恋愛(キケン・ダーク)16ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop