ねぇ、愛してよ…-私に愛を教えて下さい。-
「じゃあ結構残業したんだ」
「そー。超疲れたー」
顔をしかめながらこちらをジーっと見て言うたかさん。
「そうでしょうねーお疲れー」
軽く言って、たかさんの視線はスルーする。
なにを求めているかわからないから。
無駄にチャレンジして相手の地雷を踏みたくはない。
「お腹空かない?今ならファストフードか牛丼やってるしラーメンもまだ間に合うし食べ行こ?」
「食べるのは決定なのね」
苦笑いしながらのたかさんに満面の笑みで頷いて上着を羽織る。
「ほら、早く準備して!行くよ!」
嫌な顔をしないときは行ってくれるので、ルンルン気分でたかさんを急かす。
「はいはい。なに食べようか?」
「なににしようか」
しょうがないというように立ち上がるたかさんに笑顔のまま尋ねた。
「決まってないんかい」
突っ込んでくるだろうと思っていたあたしは悪戯っ子のように
「えへ?」
言って笑ってみせた。