fireworks【ファイヤーワークス】…花火大会
変化
月曜日……。
会社に行ったら会う人みんなに驚かれて、親友の美柚(みゆ)が
「すごく似合ってる。どこの美容院行ったの?」
お店を教えたら
「予約したの? あの美容院めちゃめちゃ人気店で予約も二ヶ月待ちって聴いたよ。女性店長が素敵で腕も良いって」
「たぶん店長さんだと思う。素敵な人だったもの」
キャンセルがあってラッキーだったんだ。
これから私は変わろう。失恋なんかで凹んでいられない。
美柚から
「何かあった?」
と聴かれた。
「うん……。哉太と別れた」
「はぁ? 何で? あんなに大切にしてくれてたのに?」
美柚には哉太を紹介していたし、一緒に出掛けた事もあった……。
「会社を辞めて長野に帰って結婚するんだって」
泣かずに言えた……。涙声なのは許して欲しい。
「嘘……。きょう仕事終わったら飲みに行こう?」
「うん……」
「何でも聴くよ。愚痴でも泣き言でも何でも。全部吐き出しちゃいなよ」
そう言う美柚の方が泣きそうな顔してる……。
「ありがとう……」
持つべきものは同性の親友なんだと改めて実感した。
あの日からきょうまで少しずつ前向きに……。
今まで着なかったような色やデザインの洋服にも挑戦して。こんな楽しみだってあるんだ。そういう幸せを感じられる自分自身が好きになれた。
会社に行ったら会う人みんなに驚かれて、親友の美柚(みゆ)が
「すごく似合ってる。どこの美容院行ったの?」
お店を教えたら
「予約したの? あの美容院めちゃめちゃ人気店で予約も二ヶ月待ちって聴いたよ。女性店長が素敵で腕も良いって」
「たぶん店長さんだと思う。素敵な人だったもの」
キャンセルがあってラッキーだったんだ。
これから私は変わろう。失恋なんかで凹んでいられない。
美柚から
「何かあった?」
と聴かれた。
「うん……。哉太と別れた」
「はぁ? 何で? あんなに大切にしてくれてたのに?」
美柚には哉太を紹介していたし、一緒に出掛けた事もあった……。
「会社を辞めて長野に帰って結婚するんだって」
泣かずに言えた……。涙声なのは許して欲しい。
「嘘……。きょう仕事終わったら飲みに行こう?」
「うん……」
「何でも聴くよ。愚痴でも泣き言でも何でも。全部吐き出しちゃいなよ」
そう言う美柚の方が泣きそうな顔してる……。
「ありがとう……」
持つべきものは同性の親友なんだと改めて実感した。
あの日からきょうまで少しずつ前向きに……。
今まで着なかったような色やデザインの洋服にも挑戦して。こんな楽しみだってあるんだ。そういう幸せを感じられる自分自身が好きになれた。