僕があの子を好きになっても良いですか?








「ありがとう空真兄ちゃん!」




ふわっと笑う白羽くん

その顔に空真さんだけでなく

來真さんも竜真さんも笑っていた

…本当に白羽くんって大事にされているんだなぁ




「んじゃ!」


「あっ!
オレも早く行かねーと
今日から撮影始まるんだよ!

來兄!弁当は?」


「これだよね?」


「そう!サンキュ!」




バタバタと忙しそうに出て行く空真さんと竜真さん

…何だか凄いなぁ




「來真さんもどこか行くんですか?」




萌の問いに來真さんは首を振った




「ボクは空真や來真みたいに外にはあんまり行かないよ
さっきのは夕食の買い出しに行っていたから

ボクは基本的に家にいることが多いかな
斗真に何かあった時に行ける人が居ないとね」




よしよしと白羽くんの頭を撫でた來真さんは




「それじゃあボクは部屋に戻ります
新作の執筆が終わっていないので

ごゆっくりどうぞ

斗真
何かあったらすぐに呼んでね」




そう言って頭を下げると

リビングを出て行った









< 105 / 203 >

この作品をシェア

pagetop