僕があの子を好きになっても良いですか?
「ありがとう空真兄ちゃん!」
ふわっと笑う白羽くん
その顔に空真さんだけでなく
來真さんも竜真さんも笑っていた
…本当に白羽くんって大事にされているんだなぁ
「んじゃ!」
「あっ!
オレも早く行かねーと
今日から撮影始まるんだよ!
來兄!弁当は?」
「これだよね?」
「そう!サンキュ!」
バタバタと忙しそうに出て行く空真さんと竜真さん
…何だか凄いなぁ
「來真さんもどこか行くんですか?」
萌の問いに來真さんは首を振った
「ボクは空真や來真みたいに外にはあんまり行かないよ
さっきのは夕食の買い出しに行っていたから
ボクは基本的に家にいることが多いかな
斗真に何かあった時に行ける人が居ないとね」
よしよしと白羽くんの頭を撫でた來真さんは
「それじゃあボクは部屋に戻ります
新作の執筆が終わっていないので
ごゆっくりどうぞ
斗真
何かあったらすぐに呼んでね」
そう言って頭を下げると
リビングを出て行った