僕があの子を好きになっても良いですか?
さっきまでイケメン祭りが開催されていたリビングは
一気に静かになった
「そういえば白羽くん
どうして眼鏡外しているの?」
「小谷さんに外してみればって言われたから」
「萌が?」
「そうだよ美夜!
だって白羽って眼鏡外した方がかっこいいんだもん!」
「萌ってば…」
良いのかな?柿沢くんがいる前でそんなこと言って
あたしは苦笑いをしながら気になったことを聞いてみた
「にしても大きい家だよね~
白羽くんの家って何しているの?」
「何って…何?」
「お父さんだよ
この間会ったけど今日は家にいないみたいだね」
「父さんは大学の教授だよ
研究室に今は泊まっているから帰って来ていないんだ」
「そうなんだ!
だからこんなに大きな家なんだね」
「あんまり大きな家だと大変だけどね…」
「どうして?
楽しそうじゃない?」
萌がソファーから身を乗り出して聞く